国民的バスケットボールアニメ「スラムダンク」の原作者である井上雄彦さん。
劇場版「THE FIRST SLUM DUNK」も大人気を博し、世界各国で続々と公開されております。
しかし、中国でも公開が始まり興行収入的にも申し分ないのですが、とあることをきっかけに批判の声が上がっているようです。
そこで今回は井上雄彦さんの炎上理由はなぜなのか、また原因となった過去のTwitter内容について取り上げました。
【ニュース概要】井上雄彦が中国で批判される?炎上理由はなぜ?
映画『SLAM DUNK』作者のメッセージが中国で大炎上「上映禁止だ!」若年愛国者「ピンクちゃん」から“猛攻撃” | SmartFLASH
中国で猛バッシングを受ける『SLAM DUNK』原作者の井上雄彦氏 4月20日から、中国でも公開が始…https://t.co/1t1XiUVlT5
— エンタメポスト (@entamepost) April 26, 2023
2023年4月20日より劇場版「THE FIRST SLAMDUNK」が中国でも公開されました。
興業収入は4日間でなんと、4億人民元(約77.1億円)とのことで、驚異的な数字ですよね。
スラムダンクの総監督•井上雄彦さんは、中国の4月20日の公開に合わせTwitterを投稿。
しかし、思わぬ形で炎上へと発展してしまったのです。
宮城リョータのイラストで炎上?実際のツイート動画がこちら!
では、一体なぜ炎上してしまったのでしょうか。
理由を調査したところ、井上雄彦さんが中国語で公開を祝うツイートを投稿した際のこと。
劇場版での主役•宮城リョータの短い動画で「HELLO CHINA」での文字に原因が隠されていたのです。
その原因とは「CHINA」の、「H」だけが黄色くなることがきっかけでした。
「Twitterの文章自体は、『みなさまに楽しんでいただければ幸いです』程度の、なんでもない内容でした。ところが、『HELLO CHINA』のうち『CHINA』の『H』だけが黄色くなっていたんです。これに文句がつきました。『Hを飛ばして読むと、外国人が中国を侮辱する『CINA(支那)』と読める』という意見が出てきたのです」
引用:livedoor NEWS
井上雄彦さんの実際のツイートがこちらです。
中国的朋友们,你们好吗?⁰感谢大家一直以来的支持。⁰《电影灌篮高手》今天起在中国上映了,我感到非常的高兴!⁰对创作者来说,制作出一个全新的作品,既是一种挑战也是一种喜悦。⁰希望这个“第一次的灌篮高手”可以让大家也乐在其中。#THEFIRSTSLAMDUNK #SLAMDUNKMOVIE pic.twitter.com/YPsXJL6rLy
— 井上雄彦 Inoue Takehiko (@inouetake) April 19, 2023
2秒間のみの動画となり、内容は至ってシンプルです。
では、問題となった画像の文字を見てみると、
確かに「H」だけ黄色くなっていますね。
こちらの投稿に対し、中国でのSNS「微博(ウェイボー)」では批判の声が殺到したとのことでした。
「ピンクちゃん」の名前の由来!どんな意味なのか?
井上雄彦さんの中国での炎上報道を見ていると、
- スラムダンク映画の上映を禁止すべき
- アニメや関連作品も全て禁止にすべき
など、激しいアンチコメントも寄せられていたようです。
上記のような投稿を繰り返す様子を、ネットニュースでは「ピンクちゃん」というワードで表現しておりました。
「こうした投稿を繰り返すのを、中国では『小粉紅』と言います。日本語では『ピンクちゃん』という意味です。彼らは、中国で1990年代以降に生まれた若い世代の民族主義者。とくに台湾独立運動や香港民主化運動、チベット独立運動に対し、大人数で攻撃的な書き込みをおこなうことで知られています。日本でいえば、いわゆる“ネトウヨ”のような存在です」
引用:livedoor NEWS
ご覧の通り、大人数で攻撃的な意味の書き込みを行うことを、「ピンクちゃん」と言うみたいですね。
この言葉は当初、当初中国の文学サイトの晋江文学城から派生をした。このサイトはピンクを背景にしており、女性ユーザーの割合が非常に高く、この名前がつけられた。
引用:wikipedia
wikipedia上では上記の通り、「ピンクちゃん」の名前由来が掲載されておりました。
井上雄彦への批判理由まとめ!井上雄彦石平•河野太郎へのイイねが原因?
劇場版スラムダンクの中国での公開に伴い、思わぬ形で批判を浴びてしまった井上雄彦さん。
ネットニュースを見る限り、井上雄彦さんは過去にも、中国でネット上でのバッシングを受けたことがあったそうです。
じつは、この騒動の背景にはそもそもの井上氏への“不信”があるという。 「井上氏は、2019~2020年にかけておこなわれた香港民主化デモについて、民主化勢力を支持するようなスタンスを取りました。評論家で中国当局に批判的な石平氏や、河野太郎氏が投稿した強引なデモへの取り締まりを憂慮する投稿に『イイね』を押したため、中国の愛国系ネット民から攻撃を受けた過去があるんです。今回、この事件も蒸し返されています」
引用:livedoor NEWS
それは遡ること3〜4年前のこと。
2019年〜2020年にかけての香港民主化デモでも、井上雄彦さんはネット上での攻撃を受けていた過去があったのです。
では、一体なぜ集中的に批判を浴びてしまったのでしょうか。
それは当時、石平太郎さんや河野太郎さんの投稿に「イイね」をしたことがきっかけだったようです。
ここでは2019年に投稿された、過去の関連ツイートを探してみました。
2019年〜2020年の関連ツイートまとめ
2019年〜2020年に何が起こったのでしょうか。
当時に話題となったツイートを、遡って調べてみました。
上記の画像を見てみると、確かに河野太郎さんをフォローしているのが分かります。
⬆はスラムダンクの作者井上雄彦が防衛大臣の河野太郎氏の香港デモを心配するツイートをリツイートしたのをピックアップして批判するもの。
— よう (@yoh76415) October 9, 2019
河野太郎さんや石平太郎さんのツイートにイイねをした後、↑大々的に拡散されてしまったのが分かります。
河野太郎はまだしも石平太郎にいいねをつける井上雄彦、知りたくなかった……。
— griaule (@Griaule) October 10, 2019
うーん、どうやら2019年頃から本件に関しては注目を浴びていたようですね。
SNSを見ていると、そんな井上雄彦さんを擁護する声も多い印象。
私としては劇場版スラムダンクを鑑賞して、涙を流しまくった人間の1人です。
今回の炎上報道を見てしまい、胸が痛くなってしまったのも事実。
筆者としては、もっともっと人気の映画になり、続編を出して欲しいな…という想いでいっぱいです。
井上雄彦の影響力が強すぎたのが原因か?
今回の炎上報道を見て実感したのは、「井上雄彦さんの影響力はやはり大きい」の一言に尽きます。
というのも、今や日本だけでなく、スラムダンクは世界中で大人気のアニメとなっていますよね。
そのため、該当の宮城リョータの動画ツイートに関して、なぜ「H」だけ色を変えたのか…その真相を知りたいところです。
デザイン性を重視して偶然「H」だけ黄色くしたのか、それとも何か意図があったのか…。
「H」の色さえ変えなければ…このような問題には発展しなかっただけに、悔やまれますよね。
特に海外に向けて何か発信する際は、本当に色々と気をつけないといけないことがあるなぁ…と実感した今日この頃。
まぁ、井上雄彦さんは今や世界的アニメ映画の総監督ですし、ツイート内容に違和感があるだけでニュースになるのですね。
「THE FIRST SLUMDUNK」を何度も見た人間としては、ポジティブなニュースを聞きたいなと感じました。
コメント